ACT.6 『君の中へ誘われ』 〜キミノナカヘイザナワレ〜


 

ぐったりと力の抜けた蘭の体を新一が優しく抱き締める。

蘭は大きく肩で息をして、乱れた呼吸を整えようとしている。

「…蘭…。大丈夫か…?」

新一が蘭に口づけながら訊くと、蘭は放心した様な目を新一に向けた。

 

「…わ…わたし…今…どうしちゃったの…?」

生まれて初めて絶頂を経験した蘭は、自分の身体がどうなってしまったのか、全く分からなかった。

「…オメー…本当に分かってねーのか?」

「…何が…?」

「オレがオメーにした事が気持ち良くってイッちまったんだろ?」

「…???行ったって…?何処に…?」

 

…そう言えば…さっき新一『イキたいのか?』って訊いて来たけど…?

 

蘭のキョトンとした顔に新一は笑いを隠せない。

新一が何に笑っているのか判らず、蘭は悔しくなって新一を軽く睨んだ。

「…何で…笑ってんのよ…?」

「オメー、可愛すぎ。」

蘭の純粋さが堪らなく可愛くて、新一は蘭に口づける。

 

「ん…」

さっきまでの明るい空気は一変して、新一は蘭への口づけを激しくして行く。

「んん…ッ」

蘭もソレに応えて新一の舌に自分の舌を絡ませる。

「…蘭…オレも…そろそろいいか…?」

新一の言葉の意味が理解出来ない蘭だったが、とりあえず頷く。

「…初めてだから、手加減できねーかもしんねーし…、オメーに痛い思いさせちまうと思うけど…少し我慢してくれよ…?」

新一は蘭の脚を抱え上げると熱く猛った欲望の楔を蘭の中心にあてがった。

 

…え…っ?ウソ…ッ?!

 

蘭は新一が何をしようとしているのか、この時になって漸く気付いた。

「あっ、新一ッ、待っ…んン…ッ!」

蘭の抗議の声は、新一のキスに呑み込まれる。

 

「蘭…入れるぞ…。」

 

新一は、蘭の花の中心から溢れ出す蜜に自分自身を絡めながらグッと腰を進めた。

 

「ひゃああぁんんっ!!」

蘭は悲鳴を上げて入り口をキュッと閉ざす。

「くっ…蘭…、力抜けよ…。」

「や…っ!いやぁっ!痛い…ッ!!」

蘭は痛みに力を抜く処か、尚更、新一を締め付ける。

「蘭…大丈夫…。ゆっくりするから…もっと脚を拡げて…力…抜け…」

新一は蘭の上に重なって、優しくキスを繰り返しながら腰を進めようとするが、蘭の入り口は新一を拒むかの様にきつく閉ざされている。

「…蘭…できねぇか…?」

「…新一ぃ…ごめん…っ、ごめんね…っ」

蘭は涙をボロボロと零す。

「…蘭…?」

「…新一の事…大好きなのに…っ。新一を受け入れたいのに…っ…どうしたらいいか…分かんない…っ…」

 

ちくしょー…。可愛い…こんな事言われたら止まんねーよなぁ…。

 

「蘭…ゆっくりでいいから…アセんなくていいから…」

新一は再びキスを繰り返し、蘭の乳房を両手に包み込む。

「…あ…新…一…っ」

軽く揉むと、蘭のソコが少しだけ緩む。

新一はそれを感じて、グッと腰を進めて肉の楔を突き入れた。

「痛っ!!」

痛みに蘭は再び力を入れてしまう。

 

「…蘭…愛してる…愛してるよ…」

 

新一の心からの言葉。

蘭を安心させる魔法の呪文。

耳から流れ込む甘い囁きは、蘭の身体の奥深くまで届く。

 

蘭は身体の力を少しずつ抜いていった。

 

ゆっくりと時間を掛けて新一は蘭の中に自分自身を埋め込んで行く。

 

熱い吐息を吐き出して、新一は蘭の頬を撫でた。 

「…蘭…全部入ったぜ…分かるか…?」

新一は軽く腰を揺らす。

「ん…っ!新い…ちィ…ッ。」  

蘭の体はまだ強張っている。

新一は蘭の胸の頂の蕾に舌を絡め、蘭の緊張が融けるのを待った。

拒んでいただけの蘭の内部が、次第に新一を受け入れようとしているかのように、柔らかく新一を包み込んでくる。

「く…っすげぇ…オメーの中…すげぇイイ…。堪んねーよ…。」

新一は自分に絡み付く蘭の熱さにそれだけで果てそうになるが、それを堪えて蘭に口づけながらその髪を撫でる。

 

「…少し動くけど…ちょっと我慢しろよ?」

新一は熱い吐息交じりの声でそう蘭の耳元で言うと、開かせた蘭の脚を更に大きく開かせて、ゆっくりと律動を始める。

「あッ!!」

慣れない感覚に蘭は声を上げシーツをぎゅっと掴んだ。

「あッ!あンッ!!…やッ、あンンッ!!」

「…ごめんな…蘭…、痛いか…?」

「んん…っ!平…気…っ」

蘭が自分の為に強がっているのが分かる。

それでも止まらない衝動に新一はググッと蘭の最奥を突き上げる。

「痛…っ!!」

子宮の入り口にまで届く新一の熱い楔に何度も貫かれ、蘭は何も考えられなくなっていた。

新一は思わず腰を激しく暴走させたくなるが、痛みに堪える蘭の様子に、できるだけ優しく抽挿を繰り返す。

二人を繋ぐソコから、蘭が新一を受け入れた証として、血が流れ出ていた。

新一はギュッとシーツを掴んでいる蘭の手を離させ、その指に自分の指を絡めて握った。

 

「蘭…蘭…ッ!」

熱に浮かされた様に新一は蘭の名前を呼んで口づける。

蘭も夢中でそれに応えた。

新一が動く度にグチュグチュと二人を繋ぐ水音と、蘭の嬌声、新一の息遣いが外の雨音に絡み合う。

 

「…ら、蘭…わりィ…ちょっと、もう…加減できそーにねぇ…」

「新…いちィ…ッ」

新一はゆっくりとしていた律動を次第に速くしていく。

「あっ!あンッ!!新一ぃ…ッ!」

ガクガクと小刻みに突き上げると、蘭の唇からそのリズムに合わせるかの様に声が上がる。

「んっ!んっ!んっ!あンッ!あンッ!ああん…っ!」

蘭が新一の腰に脚を絡ませて新一にしがみつくと、新一の身体が蘭の敏感な花芽を擦る様な形になり、蘭に先程味わった絶頂の快感が蘇る。

 

や…っ!さっきと同じあのヘンな感じ…っ?

うぅん、さっきよりヘン…!!

またわたしおかしくなる…ッ!!

 

「新…一っ!やあ…っ!こ…っ壊れちゃうぅ…ッ!!」

「…壊れちまえよ…」

新一は蘭の花芯から楔が抜けてしまいそうな程まで腰を引くと、グッと一気に最奥まで突き入れた。

「ああんッ!!」

蘭は新一の背中に爪を立ててしがみつく。

「蘭…イキたいだろ…?」

「あンッ!新一っ。新一ぃ…っ!!」

「イッていいぜ…。」

新一は大きく突き上げる動作を何回か繰り返す。

「あンッ!や…っ、新い…ち…っ、わたし…もぉ…ダメぇ…っ!」

「ん…、ホラ…イッちまおう…、蘭…、…一緒に…」

新一は自分も限界が近い事を感じて更に大きく蘭を突き上げた。

「や、いやっ、ひゃあんッ!しんいちぃ…ッ。やあ…ッああああああああ…んんッッ!!!」

蘭は甘い悲鳴を上げ、新一の背中に爪を立てて、二度目の絶頂を迎えた。

「くぅ…っ…蘭…ッ!!」

蘭の内壁がギュッときつく新一を抱き締める感覚に、新一は耐えていた熱い体液を蘭の奥に吐き出した。

 

 

 

「…はぁ…はぁ…ッ」

大きく肩で息をして蘭を抱き締めると、蘭は、ぐったりとしたまま動かない。

「…蘭…?」

 

…もしかして…気絶…しちまったのか…? 

 

蘭は初めてなのにも関わらず、二回も立て続けにイかされて気を失ってしまっていた。

新一は蘭から離れると椅子に掛けてあったタオルで蘭の涙や汗を拭ってやり、汚れてしまった体も丁寧に拭いてやる。

 

やっと…手に入れる事ができた…。

自分だけの愛しい女…。

もう二度と離しはしない…。

 

 

 

蘭は頬に擽ったいものを感じて目を開けた。

頬に触れていたのは大好きな人の温かい唇…。

 

「…新…一…。」

「気がついたか…?」

「…わ…わたし……?」

蘭は先程の事を思い出して真赤になる。

「二、三分だけど気ィ失ってたんだよ。…大丈夫か?」

目をぱちくりさせていた蘭の瞳からボロッと何の前触れもなく大粒の涙が溢れ出た。

「ら…っ蘭…っ?!」

思わず新一が慌てる。

「どうしたんだよ?……そんなに痛かったか?…ごめんな…。」

蘭はふるふると首を振る。

「え…っと…、やっぱり、その…ショックだったか…?」

「…それもあるけど…。」

蘭はヒックヒックしゃくり上げる。

「…嬉しいの…。新一と一つになれて…。」

思いもしなかった答えに今度は新一が目を丸くした。

そして柔らかく微笑んで蘭を優しく抱き締める。

「蘭…。オレも嬉しいよ…。やっと…やっとオメーを手に入れられた…。」

その髪に口づける。

涙が溢れる瞳に口づける。

頬に。額に。唇に。

新一に与えられる優しいキスは、そのまま慣れないSEXに体力を消耗してしまった蘭を深い眠りへと導いていく。

 

もう、雨音は聞こえなかった…。

 






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